今回紹介するのは世界史の本である。
この本は帯にも凄いことが書かれており、『世界で40年以上よみつがれている名著』『オックスフォード大学出版局のロングセラー』『東大・早稲田・慶應で文庫ランキング1位』という世界史と言えばこの本的な本である。
僕が世界史の本を読もうと思ったのは、佐藤優さんの「世界史の極意」や「超したたか勉強術」の中で、世界史をベースに類比によって考える力を養うことがされているからである。
まず世界史の知識を得ようと思い以前購入していたこの本を読み始めた。
僕は受験で世界史を選択したが、これは地理が苦手であったための消去法的な選択である。
元来覚えることは超苦手なのである。
今回は受験ではないので、気楽に読んでいるが、この本で目から鱗のように思ったのが、p69にある『波紋』の比喩である。
歴史の事象を、石を落とした時に出来る波紋に例えている。
ある歴史事象は波紋が広がるように伝わっていくという考え方は、僕の歴史の見方を180度変えた。
農耕や道具の発明がメソポタミアで起こり、それが波紋の様に地方へ伝播していく。
今まで暗記物としてしか捉えていなかった歴史というものの見方を変えてくれました。
そういう意味でもこの本は世界史を学びたい人や、知識を得たい人にはお薦めです。